不安なのは自信がないからかも…
不安と自信
患者さんとの会話の中で、よく出てくる言葉に「不安」と「怖い」というキーワードがあります。
患者さん「先生、何をするにも不安で怖いんです」
私「なんが不安なんですか?」
患者さん「なぜかわからないけれど、不安で不安で仕方ないんです」
こういうやりとりが多いように思います。
なぜ不安で不安で仕方ないんでしょうか。
私はこの二つが原因だと思います。
脳の誤作動
ひとつは、脳の誤作動により「不安」という感情信号を出す部分が暴走してしまい、感じる必要がないのに「不安」というサインを出し続けている。
自分に自信がない
もうひとつは、自分に自信が持てないために、何をするにも不安を感じてしまい、行動すること自体が怖くなってしまう。
前者の脳の誤作動は、ストレスにより暴走しているので、まずはストレスを脳が誤作動しない程度にまで抑えることが必要です。
二つ目の自分に自信を持てないというのは、無意識のうちに自分で行動する決心を避けているせいかもしれません。
今回は、この自信を持てないことを深く考えてみましょう。
「自信」というは、下の2つからできていると言われています。
自信は何で出来てるの?
「自己有能感」(自分は出来るぞ、という感覚)
「自己決定感」(自分で決めたんだ、という感覚)
一般的に自信というと、自己有能感の方をイメージするかと思いますが、”この出来るぞ!”という要素だけではありません。
“自分で決めたんだ!”という自己決定感も自信の要素には必要です。
自信がないんですという方とお話ししていると、この自己決定感が薄いように感じます。
本当に自分で決めたの?
「親に言われたので決めました」
「こっちの方が無難なんで決めました」
「なんとなく流れで決めました」
「本当はこっちの方が良かったけど、周りに合わせてそっちにしました」など、自分で決めてきた感覚が非常に少なかったのです。
まぁるく収めること。
これが染み付いているかもしれません。
自己有能感は他者と比べて、という前提があります。
人と比べて足が速い。
人より絵がうまい。
など、どうしても自分は出来るぞ!と感じるには比較対象する人が絡んできます。
ですので、今は自己有能感を感じられていないのであれば、(実は自分は出来ないと思っていただけ、ということが多いですが、、)
自分で決める!
まずは、自己決定感から取り組んでみることをお勧めします。
もしも今やっていることが仮に100%流れでやっているというのであれば、まずは自分がやっているという要素を1%でも良いので入れてみてください。
この為に働いている。
これが欲しくて。
あそこに行きたくて。
こういう自分でいたくて。
受験勉強するのは大学に行くことによって…。など。
ポイントは、他人基準ではなく、自分基準を組み込むことです。(家族の為に・会社の為にではなく、あくまでも自分が得たいものです)
自分に自信を取り戻したい方は、自己決定を心がけることをお勧め致します。^^